2017年10月30日月曜日

え塾のウェブサイトをリニューアルしました。

え塾のウェブサイトをリニューアルしました。

もうかれこれ、10年近く使用していたウェブサイトですが、やっとリニューアルしました!これまで対応していなかったスマートフォンにも対応!生徒作品もたくさん盛り込みました。みなさん、ぜひ一度覗いてみてくださいね!

URL www.e-s-w.com/kaiga/




トップページ。
授業の最近作も
ご紹介しています。


制作に役立つ
画材や絵の話の
コラムも作りました。




コースごとに
生徒さんの作品を
掲載しています。





みなさん、ぜひ一度覗いてみてくださいね!(秋山)



2017年10月20日金曜日

え塾展終了しました。ーその2

今回は、前回の記事でも予告しました、え塾展に10年間出品していただいている方々の作品を一部ご紹介させていたきます。


Aさん作品 岩絵の具 雲肌麻紙

現在日本画コースに在籍されています。
紫陽花の花弁をひとつ一つ変化を伴いながら描かれています。色だけでなく、薄さや開き加減などとても丁寧に描かれているのが魅力になっています。難しい岩絵の具をベテランらしく上手に使いこなしていらっしゃって、背景の作り方などもとても綺麗ですね。



Hさん作品 油彩 パネル

現在絵画コース(水)に在籍。
地元の八百屋さんをユーモラスな形態で描かれています。アーケードのストライプやお品書き?など、矩形で構成された画面の中で、ノウゼンカズラの蔓の動きや西瓜の配置のリズムが効いています。一見素朴に見える作品ですが、形や色彩などよく計算された絵作りです。シリーズで描かれたその他の「野菜たち」も大変完成度の高い作品でした。



Iさん作品 アクリル絵の具 紙

アトリエに組まれたモチーフをご自身でアレンジしながら描かれています。作品のタイトルにもありましたが、作者は「ジャン・ジャンセン」の絵の作りを取り入れたいとのことで、背景の作り方など、その様子が伺えます。ジャンセンは、社会人の方たちに人気のある作家の一人ですが、マチエールの作り方、線の引き方、色の魅せ方など、漠然とではなく、具体的に分析するとよく特徴がわかると思います。絵作りするためには、積極的に良い作品から学ぶといいですね。




IKさん作品 オイルパステル キャンバス

IKさんは、今年は「水彩色鉛筆」「オイルパステル」という、絵の具ではない比較的細かくしかえがけない素材を使って、比較的大きな画面に描く、という試みを続けています。もともと、絵の具でもコツコツと画面を埋めていき密度ある画面作りをされていたので、色鉛筆やパステルという素材があっていたようです。もちろん、一筋縄ではいかない部分もあり、オリジナルな描き方を色々模索されていて、それが絵の面白さにつながっています。




Tさん作品 アクリル絵の具 紙

Tさんは、見たものをそのまま描くのではなく、ご自分の好きな画家の作風を学びつつ、それを自分なりのモチーフに置き換えて描くということを続けていらっしゃいます。これまでもパウル・クレーやトーべ・ヤンソンなどから学んだり、最近では日本の画家、金山康喜の作風を取り入れながら描かれています。ご自身が持っているという、古時計やアイロンなどアンティークなモチーフと金山康喜風の作風がとても合っていますね。




Yさん作品 油彩 キャンバス

まるで色鉛筆画を思わせる作品ですが、油彩で描かれています。油彩というと、ゴッホのような濃厚な絵肌をイメージされる方が多いのですが、こういう薄付きの表現も油彩でもできます。細い筆で、線を積み重ね、淡い色調で描かれた風景は、爽やかな風の音までも聞こえてきそうです。




Yさん作品 油彩 キャンバス

空想の風景でしょうか。ヨーロッパを想わせる家々と橋の形態のリズムが面白いですね。青を基調とした画面に赤の色彩が効いています。静物でも風景でも、モチーフにあまり左右されず、ご自分で色調や形など自分らしく描こうとされる姿勢は一貫していています。コラージュやミクストメディアなど素材に対しても柔軟で、絵の手法をよくご存知の方だなぁといつも感心させられます。




Oさん作品 アクリル絵の具 キャンバス

8号〜10号程度の小さな作品を組み合わせ、斜めに構成して展示することで動きのある面白い展示となっています。描かれているのは宇宙?もともと黒い塗りのキャンバスを使用し、ごく少ない描き込みで絵を完成させたり、小品を組み合わせることで大きな空間を感じさせる作品に仕上げたり、アイディアが効いています。黒の中から浮かび上がる色調もとても綺麗でした。



Wさん作品 岩絵の具 雲肌麻紙

「もみ紙」という日本画独自のマチエールを作る手法を使って、背景に表情を作っているのが功を奏しています。水面と植物の抑えた色彩を背景に、鮮やかな錦鯉の朱と白が印象的です。日本画歴はまだ3年(?)ほどですが、難しい岩絵の具をよく使いこなしていらっしゃいます。写真にとらわれずに、もっとイメージで描きたいとおっしゃるWさん。今後の展開が楽しみです。

Wさんがこの作品で行った「もみ紙」の手法が体験できる講座を11月に開催いたします。毎週火曜、週3日で小品を仕上げます。日本画を描いてみたい方、え塾の授業を体験してみたい方、ぜひこの機会をご利用ください。
詳細はこちらをご覧ください。




え塾では、デッサンを基本から学びたい、楽しみながら絵を描きたい、専門的な画材で描きたいなど、社会人の様々な「絵を描きたい!」という気持ちに応えられるよう、日々工夫しながら授業を展開しています。上手くても、上手くなくても、それぞれのレベルで良い絵が描けるよう、スタッフがサポートしますので、「絵を描いてみたい」という方、ぜひ、え塾の授業をお試しください。見学随時行っております。(秋山)



2017年10月12日木曜日

第10回 え塾展終了しました。

お陰様をもちまして、第10回え塾展終了無事終了いたしました。


恒例の記念撮影。
搬出前の慌ただしい時に
お集まり頂きました^^




会場の様子


今回は講師を含め、70名が参加、190点あまりの多彩な作品が展示がされました。今回は天候にも恵まれ、800人を超える来場者があり、多くの方に作品を見ていただくことができました。ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。


さて、今回は展覧会が10回目ということで、初回からずっと展示されている方々へ感謝の気持ちを込めてサプライズで表彰させていただきました。なんと、10回継続されている方が9名!さすがに10年通われている方、上達しているだけでなく、それぞれご自分の描きたいテーマやスタイルをしっかり研究されていて見ごたえのある絵を描かれる方ばかりです。え塾がここまでこられたのも、ここまで立派に展覧会が行えるようになったのも、ひとえに皆様のご協力があったからと、感謝いたします。



次回はその方達の作品をご紹介させていただきます。


まずは、展覧会に参加された皆様、お疲れ様でした^^