2011年2月25日金曜日

デッサン超基本講座終了しました。

2月の水曜日に行ったデッサン超基本講座、計4回の授業が終了しました。授業のご紹介を復習を兼ねて行いたいと思います。

配布テキスト


今回の主な講義内容は

・1日目
 透視図法(遠近法)の基本説明。「1点透視」「2点透視」「3点透視」とは。そして、デッサンの基礎テクニックとして「単体の捉え方」。絵の中の遠近感がどのように作られているのか、そして形を立体的に見せるコツは理解して頂けましたか?

・2日目
 空間表現の基本説明。室内・街・野外風景の見え方、捉え方。1日目にご説明したの遠近法を使って、実践的な空間表現のポイントをお話ししました。細部にわたって、遠近感の考え方が重要な事、お解りいただけましたか?

・3日目
 陰影表現の基本説明。物にあたる光、そして陰と影。形を立体的に捉えるには、漠然と明るい・暗いを捉えるのではなく意識的にそれらを形に結びつける事が必要です。「陰」と「影」の違い、「陰」の中に見える反射光、この理解があると、デッサンは格段に良くなります。
   
・4日目
 古典絵画から学ぶ、絵画の中の陰影表現。絵の中で、具体的に光と影はどのように表現されているのか、絵を鑑賞する際にも気をつけて見てみましょう。授業の中ではニコラ・プッサンなどの絵画を挙げ、絵の中の光の表現についてご説明致しましたが、如何でしたでしょうか?

それぞれ、講義を中心に進め、講義の内容を理解して頂くために、テーマに沿ってシンプルなデッサンをして頂きました。
  
デッサンは、目の前の対象を観察し、描くことによって身に付く力と、知識として知ることによって見方が変わっていくということがあると思います。今回は知識的な部分にウエイトを置いて授業を行いましたが、如何でしたでしょうか?今回の授業だけに終わらせず、お配りしたテキストを元に、ぜひ今後の制作にもお役立て下さい。繰り返し意識する事で、理解は確実に深まっていくと思います。
参加された皆さん、お疲れさまでした。

さて、この「超基本」シリーズ?ですが、今後「油彩の超基本講座」と、「水彩の超基本講座」を短期講座として実施する予定です。油彩は、画用液、絵具、筆等の基本知識から、キャンバスの張り方、下地作りなどを学びます。また、水彩の方は画材についてはもちろんのこと、いくつかの水彩ならではのテクニックを学びます。初心者の方、これから新たに油彩や水彩を始めたいという方、経験者だけれども基本事項を再確認したいという方、ぜひご参加下さい。(北)